机の上の白黒液晶ガジェットを作ろう:ハードウェア組み立て編
前回の構想編(→ 2015.8.28)で、液晶パネルを駆動するために“ちびモ”を使うことにしたと書いた。今回はその組み立てからだ。
前回の構想編(→ 2015.8.28)で、液晶パネルを駆動するために“ちびモ”を使うことにしたと書いた。今回はその組み立てからだ。
前回(→ 2015.8.25)、自分にとって最高の卓上音楽プレーヤーが第三世代 iPod だという記事を書いた。なんだ、また思い出話か。iMac G4 や OS X 10.1 の記事(2015.3.24)といい、最近の“ひ to り go と”は過去を振り返りがちではないか?
...そんな声が聞こえてくるかもしれないけど、違う。この記事は伏線だったのだ。これを受けて、今回は新しいことをするよ!
この記事で紹介した iPod は引退して今では Mac で音楽を聴いているのだけど、過去をわざわざ振り返るということは現在の視聴環境に移ってから失ったものがあるということだ。この iPod の良かった部分を Mac に取り戻したい。具体的に書くと、Mac で再生している曲の情報を表示するための小型な白黒液晶ディスプレイが欲しい。
え、Mac 上に表示すればいいんじゃないの? しかも長年 Mac 上に曲情報を表示する iTunes コントローラを作っていた人間が、どうしてそんなものを欲しがるのか。
突然だけど告白。第三世代 iPod が好きだ。多くの人には“Apple 黒歴史”として見られる iPod 3。人々の評価が低い理由はわかるけど、それは歩きながら使う携帯音楽プレーヤーとして。卓上で使う場合は話が違ってくるのだ。
3 年前に購入した Retina ディスプレイ初搭載 Mac である MacBook Pro 15" Mid 2012(→ 2012.11.3)は今でも大切なメインマシン。ディスプレイ大きくてきれいだし、持ち運びもしやすいし、処理速度も不満なし。...というのは前にも書いた通り。
そういえば発売当初は「ディスプレイ解像度に対して処理性能が不足していて動作がぎこちない。Mac に Retina ディスプレイなんてまだ早かった!」という声を聞いたけど、それは当時の OS X でよく使われていた描画方式が主な原因。効率が悪くて、例えばスクロールビューで 1 ピクセルスクロールするたび新たに露出した部分を Core Graphics が CPU で描画するようなものだったのだけど、OS X のアップグレードが進むにつれ iOS 風に Core Animation(CALayer)を上手く使うように変更されていき改善した。ある程度の量をレイヤーにまとめて描画しておきそれを GPU が何度も再利用するようになったのだ。そして OS X 10.11 El Capitan ではその部分も高速化される。現在使われている OpenGL よりも Mac に特化して無駄の少ない Metal を使うようになるためだ。
トラブルが発生しない限り長く使えそうなこのマシン。円安の今では考えられないあの値段で購入しておいて本当によかった。...けれども一点だけ、内蔵しているフラッシュストレージ(SSD)の容量については 256 GB ではなく 512 GB のものを選択すればよかったという思いだけはずっと引きずってきた。いつも空き容量が 10 GB を下回っていて苦しい。容量ギリギリで使っていると SSD の寿命にも悪影響だし、さすがに交換を考えなければ。