Mousqueak 1.1
- 配布物
zumuya の顔である iTunes コントローラ、Mousqueak。
Bowtie に人気を奪われつつも(いや、もともとなかった)アップデートは続けているわけで...
バージョン 1.1 をリリース。見た目はほとんど変わっていないけど、内部的には大きな変更のあるバージョン。
ライブラリの読み込み方法を変更
これまで、ライブラリにどんな曲やプレイリストがあるかという情報は AppleScript を使って iTunes から入手していた。しかしこれでは安定性や速度の問題があり、できることに制限がでてくる。
そこで、iTunes Music Library.xml を読み込むようにした。(Bowtie が検索機能に使っている手法と同じ。)
これによって今までと方向性が異なるプラグインをつくることができた。(詳しくは次の記事で...)
プレイリストメニューのアップデート
これまではプレイリストフォルダは無視して、すべてのプレイリストを混ぜて表示していた。
iTunes コントローラによってはフォルダをサブメニューで表示していくものもあるが、自分はいくつものメニューをたどっていくのが好きではない。
そこで -[NSMenuItem setIndentationLevel:]
を使用し、フォルダが深いほど右にずれるように。
iTunes のソースリストと同じで見やすいし、マウスの移動距離も短くて済む。
環境設定で従来表示、サブメニュー表示にも変更できる。
Mac では Command キーを押しながらのクリックは「項目を表示」という意味になる。(例:Dock のアイコン)
それに倣って Mousqueak のプレイリストメニューで Command クリックをするとそのプレイリストを iTunes で表示するようになっている。
今回、Mousqueak では Shift キーを押しながらのクリックを「DJ へのリクエスト」とする。
プレイリストメニューで Shift クリックすると選択したプレイリストのうち数曲が DJ に追加されて再生を開始するとか、曲を再生中にスライダーの下のレート変更ボタンを Shift クリックすると、再生中の曲が DJ に追加されてそのまま続きを再生するとか。
このように全体で統一された動作で機能を追加していけば、ユーザは新しい動作を覚えずにこれまでの経験を応用するだけでよく、見た目もすっきりする。(ほとんどのソフトで、「複製」ボタンがなくても Option キーを押しながらドラッグで項目を複製できるのと同じように。)
環境設定ウインドウのジェスチャ対応
環境設定ウインドウでトラックバッドの 3 本指ジェスチャをすると移動できるようになった。
(マルチタッチトラックバッド、便利すぎる。マウスを使う気にならない。トラックパッドがマウスより快適になる日が来るとは思っていなかったよ。)
SlipCover の .case ファイルに対応
.case ファイルをアートワークアピアランスとして使用できるようになった。
このフォーマットではアイコンの .icns ファイルと同じように複数のサイズの画像が含まれていて、ウインドウの大きさを変えても美しい。
.case ファイルはここのような場所にある。
その他
内部の仕組みが大きく変わっているため、バージョン 1.0 用のプラグインは動きません。それぞれ新バージョンをリリースしたのでダウンロードし直してください。
(アップデートのたびにこれは面倒なので、いつかアプリケーション本体とプラグインの自動アップデート機能をつける予定。)
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