2.5GbE 導入
- Apple
- Windows
- ハードウェア
2.5GbE を導入。別に新しい技術ではないけど、これが普及する間もなく Wi-Fi が高速化していったから導入してる人は意外に少ない気がする。
自分もずっと瞬間的な速度だけ見て「Wi-Fi で十分」と言ってきた側の人間で有線接続しないスタイルを続けていたのだけど、最近になってリモートデスクトップ系の環境を触ることが増えて1 Wi-Fi の遅延の大きさや速度のぶれを実感することになった。やっぱり有線は違うね。こうなるとさらに高い速度を体験してみたくなってしまう。
うちのインターネットの契約は 1 ギガビットだから家の外への通信に対してはまったく恩恵がないものの、ローカルネットワークが高速化すればマシン間のやり取りがスムーズになり「普段はファンレス・軽量な MacBook Air」「長時間の重い処理は冷却できる Windows デスクトップに投げる」という複数マシンの使い分け(→ 2021.8.14)も捗るはずだ。
なぜ 2.5GbE ?
10GbE の規格があるのになぜ 2.5GbE にしたのかというと:
- 使用中の Thunderbolt Dock(CalDigit TS4)が対応している
- 使用中の Windows マシンのマザーボードが対応している
- CAT5e 以上のケーブルがそのまま使える
- 10GbE は高価
- 10GbE は消費エネルギーが大きい
特に意識しないうちに手持ちの環境に 2.5GbE 対応製品が増えていた。もちろん数字だけ見れば 10GbE のほうがいいのだが、好きなように PCIe 機器を増設できる Windows デスクトップマシンはともかく MacBook Air は Thunderbolt を経由する必要があり、その変換器は見るからに巨大でそれだけでも 4 万円近くかかってしまう。さらにはケーブルもグレードの高いものが必要だし、消費エネルギーが大きくそれが機器の発熱にもつながる…などなど、コストも運用難易度もだいぶ違う規格なのだ。
2.5GbE だったらスイッチングハブを導入するだけでアップグレードできる状態。たったそれだけで速度が倍以上になるならしないと損だよね。
適当なスイッチングハブ
ルータだったらあまりに判断要素が多くて悩んでしまうが、スイッチングハブなら適当に信頼できるメーカーのものを買えばいいだろう。9,000 円しないぐらいの金額でこれを購入:
スイッチングハブなんて設定画面もないしケーブルを数本挿したら見えない場所に隠してしまうタイプの製品。これならではの感想は特になく:
- 箱を開けたら 1GbE のものより一回り大きい筐体にびっくり
- マグネットが強力すぎてびっくり
- できればホワイトが欲しい2
ぐらいのもの。あと求めるのは壊れずに安定して動き続けてくれることだけだ。
速くなった
通信を試したところ、ファイルのコピーなど体感でわかるぐらい速くなった。別マシン内に保存したビデオを開いてもシークバーが遅延なくリアルタイムにすいすい動かせるのは体験が変わるね。レビュー記事ではないので特に数値の計測はしないけれども。
それはそうと、考えてみたら 1GbE(= Gigabit Ethernet)って、2004 年に使ってた PowerBook G4 ですら搭載していた気がする。…コンピュータの世界で 20 年前と同じバージョンの規格が主流ってどういうこと!?
Share
リンクも共有もお気軽に。記事を書くモチベーションの向上に役立てます。