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机の上の白黒液晶ガジェットを作ろう:ハードウェア組み立て編

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前回の構想編(→ 2015.8.28)で、液晶パネルを駆動するために“ちびモ”を使うことにしたと書いた。今回はその組み立てからだ。

ちびモの組み立て

ちびモはキットなので、基板の上にチップコンデンサなどを自力で半田付けしなければいけない。時間をかけてなんとか完成させたけど、この手の作業を経験したことのない人間がやるには難しすぎた。どの部品もごまの粒ぐらい小さい。電子工作をやる人はこれができて当たり前なのだろうか...

↑ 苦労の痕跡があちこちに。右にある C7 C8 C9 が隣接する部分なんて間隔が狭すぎて泣けた。二度とやりたくない... この基板を液晶パネルの裏側に貼り付けて使う。左下にあるのが PC につながる Micro USB のポートで右下に刺さっている茶色いのが液晶パネルから伸びてるフレキシブルケーブル。

ちびモはあくまでも液晶パネルを駆動するための基板なので生の液晶パネルを別に入手しておく必要があるのだ。今回使用するのはシャープ製の LS027B4DH01 という液晶。怪しい激安中華ガジェットですら当たり前のようにバックライト付きで見やすいカラー液晶を採用しているこの時代、このサイズの白黒液晶パネルなんてタダみたいなものだろうと思っていたけど、需要がなくて生産量が少ないのか単品で購入したら 3,000 円以上もした。

↑ 半田付けを何度かやり直してやっと映ったよ!

↑ 公式ホームページで配布されているソフトウェアを使うと Windows に外部ディスプレイとしてさせることができるのだ。正しく動作するようなのでほっと一安心。表面が傷だらけに見えるのは出荷用保護フィルムをまだ剥がしていないため。

筐体

さて、ハードウェアの中身ができたから筐体を作ろう。机に置くといつも視界に入るわけだから美しいに越したことはない。Apple 製品みたいに無駄な主張のないシンプルさと高級感が共存しているのが理想的だ。

iPod では薄い透明なケースが外側を覆っていて、さらにその内側に画面部分をくり抜かれた白いパーツが貼り付いている。透明感を生み出しつつ中の液晶パネルを保護してしかも継ぎ目がない。

...プラスチックの透明なケースに画面の部分だけマスキングして白い塗装をすれば再現できない?

↑ 簡易的な治具を作ってマスキング用シールの位置を合わせる。ケースの厚みがあるので少し難しい。

↑ 塗装したよ! 模型作りをしたことはないけどスプレーを使った塗装には少し憧れがあったのだ。

ハードウェア完成

必要なものは揃った。筐体にちびモと液晶パネルを組み込んでみよう!

...なんだろう、Apple 製品の高級感とはかけ離れた手作り感全開のこの感じは。それでも自分の手で苦労してここまで来たから多少の失敗は許せてしまう。料理と同じですね。

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ソフトウェア作成編(→ 2016.2.20)に続く...

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