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Hinge

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APPLE LINKAGE によりますと、「「MacBook Air」のヒンジに不具合」だそうです。

普通に使っていても、ヒンジが内部で折れてしまうことがあるそうです。Apple Store では保証対象外と見なされるとか。

ユニボディによる、他社のノートパソコンのようにペコペコしない、見た目の薄さに反するしっかりした手触りは本当にすばらしい。それだけに、こういう不具合があるのは残念ですね。

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...なぜ、いつもなら特に気にしない、こんな話題について書くのか。
実は、zumuya で使っている MacBook Air も同じ症状が現れていたのだ。

それは突然だった。1 月の中頃の夜、いつものように MacBook Air のふたを開くと「パキッ」と音が。よく見てみると、画面と本体をつなぐヒンジ(左右あるうちの右側)のところにあるプラスチック部分が割れている。さらに、ふたを持ち上げても固定されず、手を離すと閉じてしまう。ヒンジが曲がったか折れてしまったようだ。

次の日、慌てて某 Apple Store の Genius Bar を予約し、持って行く。
Genius さんの一言。「有償ですね。」さらに話を聞くと、「この機種でこの症状は見たことがない」「使用者がケーブルを挟んだりするなど、無理な力を加えないない限りヒンジが壊れることはあり得ない」という説明。

気になる修理代は...「45,150 円になりますね〜。」MacBook Air はヒンジ部分がスクリーンと一体になっているのでスクリーン全体を交換しないといけないらしい。

こちらは大切に扱ってきたし、落としたり、ぶつけたり、ものを挟んだり、変な圧力を加えたりした覚えはない。そんな大金、払える訳がない。納得いかないので帰宅。

同じ症状の人はいないのか、「MacBook-Air Hinge」で Google 検索。外国の人の Blog 記事、- mindspace -: MacBook Air - Damaged Hinges - A little too fragile.... を発見。写真が載っていて、完全に同じ症状だとわかる。さらに、その下には多数の読者コメントが。

「My MacBook Air just failed in the same way,」「I've just had the same failure.」「I have the same thing,」「I've had a similar issue.」「Add me to the list of people this has happened to.」

...明らかに本体に問題がありそうだ。

ほかに読んでいくと、

「I just had my air repaired and it was covered under the warrant.」「Just got mine back; they covered it under warranty after investigating.」「the top Genius Bar guy in Reno Nevada Apple Store just talked to me today to let me know that they will be fixing it under warranty 」

いるじゃないか、保証で直してもらった人。

一週間後、これらを紙にプリントしたものを持ち、再び Apple Store へ。前とは違う人だ。

マシンを見せると再び、恐れていた一言「有償です。」
まだ望みはある。コメント欄のプリントを見せ、同じ症状の人がたくさんいること、有償で修理してもらえた人もいることを説明。

しかし、聞いてもらえなかった。「こういった情報を見るわけにはいかない」「我々は内部で情報を共有しているが、こんな症状は今のところないので保証対象にはならない。」「お気持ちはわかりますが...」

こちらは常識の範囲内の使い方しかしていないし、同じ症状の人もたくさんいて、保証対象になった人もいる。なぜ 45,150 円も払う必要があるのか。

仕方なくその場を去る。自分には時間がない。購入したのは去年の 1 月の最後だったので、2 月になると保証期間が終わってしまう。あと数日しかない。

コメント欄には、Apple Store では相手にしてもらえなかったが Apple Care サービスセンターに電話で説明したら保証で修理してくれたと言う人がいる。これしかない。

電話して、事情を説明。もし調査して本当に原因がこちら側にあることがわかったら、修理代は払う、とりあえず調査をしてほしいのだと伝える。数日後、宅配便がマシンをとりにきて、修理センターへ持って行った。例のコメント欄のプリントも添えておいた。

メールが来て、「お申込いただいたサービスは保証修理の対象となることが確認されたため、修理料金は無料となります。」とのこと。

やっと安心したけれども、ここまでしないといけないのは悲しかった。自分のように Apple の企画部門とサポート部門を別物として見ている人はいいけど、そうじゃない人は Apple のファンをやめて離れてしまうだろうと思う。こういう症状が出てしまったのは仕方がないけれども、その後のサポートはしっかりして欲しい。

zumuya で使っている MacBook Air はヒンジ部分のほかに、「画面のコントラストが悪く、文字がかすれる症状を確認致しましたので、液晶パネルを交換しました。」「AirMac が接続できない症状を確認致しましたので、コンボカード(AirMac・ブルートゥースボード一体型)を交換致しました。」など、これまで気づかなかった部分も交換してくれた。(AirMac は修理前は動いていたのだが...)

ディスクをフォーマットされた人もいるみたいだけど、されずに返ってきて安心。動作確認用に、OS X で新規ユーザーを作ってそこに自動ログインするようにしておいたのも、もしかしたら効果があったのかもしれない。

添えておいたプリントは丁寧に袋に入れられて戻ってきた。

とにかく、今は快適な生活が戻ってきた。あと 1 年は持つだろう。(1 年しか持たないのでは困るが。)

このマシンのしっかりしたキーボードは、これまで使ってきたパソコンの中で一番気に入っている。本体の軽さや美しさなど、久しぶりに触って改めて実感した。(修理中は PowerBook G4 15' で代用。重かった。)

...というのがほぼ一ヶ月前の話。
また壊れても困るので、以前よりも慎重に扱っている。同じ症状で、90 日以内に発生したなら無償で修理してもらえるらしいけれど、それを過ぎたらどうすればいいんだ。

Apple は早くこの問題を認めて、対策をしてほしい。保証が切れる人も出てくる時期だし。

2017.11.18 追記

その後しばらくしてから正式に Apple が認めて交換プログラムが実施されたのだった。

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