キラキラしてない

その他

Mac App 開発の世界にいると Windows ネイティブ App 開発は「人口が何百倍もいそう」とか「あふれるほど日本語情報が豊富で苦労しなさそう」なんて想像しがちだけど、実際はそんなキラキラした世界ではない。

確かに数は多いかもしれないけど 2000 年前後からずっと同じ作り方しかしない保守的な人、もしくはネイティブ技術なんて使わず Electron とかで済ませる人がほとんどで、Apple プラットフォームの人たちみたいに新 OS が出たらいち早くその見た目や新機能を取り入れようと目を輝かせるような人なんて少ない。日本語情報が多いのも古いフレームワークに限った話で、ちょっとでも新しい API を使ってモダンな手触りのネイティブ App を作ろうとか思うと AppKit みたいに英語の海を泳がないといけないし、頼みの綱の Microsoft 公式ドキュメントも読みにくい機械翻訳ばかりで泣ける。また、まともなサードパーティライブラリを見つけても(特に UI 系は)オープンソースじゃなくてしかも有償であることが多い。

その結果、同じ時期に作られていても App ごとに操作感がバラバラ、せっかく導入されたタッチディスプレイでも快適に操作できる App は限られているし、HiDPI の対応もまだまだ課題が多くてプラットフォームの価値が下がってしまっている。

これらの問題は長いこと数世代前の OS がいつまでも大きいシェアを維持していたことや、そのわりに Microsoft が OS バージョンごとに連続性なくころころとデザイン方針を変えていたり UI フレームワークも作って放置を繰り返して開発者が分断してしまったりといろんな原因があるし、そもそも開発者もユーザーもネイティブ App に価値を感じず「Web App こそ未来」だと思っている人が Mac の世界よりも多そうだ。

とはいえネイティブ App 好きとしては新しく仕切り直しとして登場する UI フレームワークである WinUI に期待しているのだけど、これがきっかけでこの世界が再び盛り上がるとはとても思えないし、Microsoft の開発スケジュールもゆっくりすぎてやる気があるのかないのか...

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